鏡餅って見かけなくなりましたね

　こんにちは、酒井しのぶでございます。


　今日はちょっと食べ物の思い出を。

　もうすぐお正月ですが、皆さん鏡餅はもう買われましたか？　我が家はまだです。最近は、鏡餅の形をした容器のなかに小袋のお持ちがいくつか入っているものが売られていますよね。けっこう便利なので我が家でも利用しています。

　子供の頃、我が家には大きな仏壇がありましてね。お正月には一升餅サイズの鏡餅が飾られていました。
　我が家ではお餅つきはしなかったので、近所のパン屋さんで買っていました。（なぜパン屋！？）
　パン屋さんといっても、当時はコンビニなんてありませんでしたから、パン以外にもなんでも売っているお店で、いまで言うコンビニみたいだったんです。（なるほど）
　のし餅と鏡餅を、前もって予約注文しておいて、暮れに取りに行くんです。
いまはのし餅も見かけませんよね。切り餅も小袋になって、一年中売られていますからね。

　鏡餅は飾られている間に、乾燥してどんどんカピカピになっていって、ひび割れてくるんです。
　そうなってくると鏡開きです。父が木槌を使って、鏡餅を割るんです。割った鏡餅は、お雑煮やおしるこに入れて食べるのが通例ですが、我が家では違っていました。

　開いた鏡餅をさらに乾燥させてから、一口サイズに細かく砕いて、油で揚げるんです。

　あられ餅です。

　乾燥期間が長いほど、揚げる時間が長くなるようで、母がお餅を揚げているのを脇で見ていたわたくし。
　お餅の匂いがとってもよくって、早く食べたくって待ちどおしかったのを覚えています。

　揚げたてのあられ餅にお醤油をさっとかけて食べるんですよ。

　お醤油のかかり具合がまばらなのが、またいいんです。味が濃いところとか、薄いところ、割れ目に染み込んだところがまた、なんとも言えずおいしいんです。


　はい、そんなことを市販のあられ餅を食べながら思い出した酒井しのぶでございました。