クレイジー・ケン・バンド

　こんばんは、酒井しのぶでございます。

　
　本日ご紹介するのは、わたくしが大好きな昭和ミクスチャーバンド！！
　
　クレイジー・ケン・バンドでございます！




　どんなバンドか簡単に説明しましょうね。

　１９９７年結成。当時のバンド名は『ゲロッパ１６００ＧＴ』
　このバンド名からわかる通り、ジェームス・ブラウンを代表するソウル、ファンクからの影響が色濃く、旧車マニアでいすゞ１６００ＧＴを所有していたこともあるそうです。
　１９９８年にアルバム『ＰＵＮＣＨ！ＰＵＮＣＨ！ＰＵＮＣＨ！』でデビュー。
　見たまんま、ボーカル横山剣のためのバンドであり、横山剣が中心で主体で王様のバンドです。
　ふざけたタイトルやふざけた歌詞のものが多いですが、それもまた横山ワールドとして、マニアックなファンがあとをたたない状態。
　曲もまた、ロック、ファンク、ブルース、演歌、歌謡、ラテン、ボサノバ、スパニッシュをはじめとする民族音楽と、多種多様なジャンルを混ぜあわせたミクスチャー音楽です。
　バンド名『クレイジー・ケン・バンド』は、『サディスティック・ミカ・バンド』の真似であり、そのサディスティック・ミカ・バンドと同じように、イギリスのロックバンド『ロキシー・ミュージック』に大きな影響を受けたサウンドやバンド編成になっています。
　バンド名の略称は『ＣＫＢ』です。ＣＩＡやＫＧＢの仲間じゃありませんのであしからず。（笑）
　
　
　有名な曲はやっぱり『タイガー＆ドラゴン』でしょうかね。


　
　
　格好良いですねぇ。
　いや、格好悪いのか？（笑）
　
　つまりこういうことですね。

　格好悪さを隠さない格好良さ！


　ちなみにサビのセリフ『おれの話を聞け』は、横山剣の最初の父が家族に対してよく言っていたセリフだそうです。


　一般的にはＣＫＢといえば、この曲を連想する人ばかりでしょうし、格好良いＲ＆Ｂバンドだってイメージがあるでしょうが、じつはそんなことありません。
　
　コミックバンドみたいな曲が大半を締めるエンターテイナーバンドなんですね。

　何曲か立て続けに聴いちゃいましょう。








　なんていうか、先程から申している通り、格好良いのに格好悪い、横山ワールド丸出しなそんなバンド、それがクレイジー・ケン・バンドです。

　
　そんなＣＫＢで、バックコーラスを担当する、菅原愛子嬢。
　いい女ですね。惚れちゃいそうです。

　もとは横山剣の奥様の洋品店で店員をしていたらしく、バックコーラスが欲しくなった横山剣がスカウトしたそうです。
　彼女の控えめなコーラスが、目立ちたがりの横山剣との対比でとてもいい味を出していますよね。
　そこら辺も気にしつつ聴くと、またちょっと違うものが見えてきそうなＣＫＢです。
　
　手抜きなのか、それとも菅原愛子の才能を見抜いたのか、どっちだか分からないってあたりがまた、横山剣のすっとぼけたキャラクターであり、独特の匂いをかもしだす彼の才能なのでしょう。（笑）


　匂いといえば、横山剣からはアジアンチックな匂いを感じずにはいられません。

　香港あたりで、貿易商でも営んでいそうな匂い？
　いや、九龍あたりで悪いことしていそうな匂い？

　いずれにせよ、アジアな匂いがするのは、彼が横浜、横須賀、本牧といった土地に根付いているからでしょうね。
　音楽が多彩なミクスチャーなのも、こういった土地柄が大きく影響しているのは間違いないでしょうしね。
　

　『港街らしい混沌』


　それが横山剣のキーワードだと思います。


　そんな横山剣は、実際に貿易にも手をだしていたんですね。
　もとは小さな洋服屋をやっていました。友人がＬＡで商売をしていて、それ並行輸入して売っていたのがはじまり。
　その当時に商売拡大のために訪れた原宿にて、クールスのリーダー佐藤秀光と出会い、クールスのローディーからはじまってボーカルになるんですね。
　
　クールスといえば、舘ひろし。
　紫のハイウェイです。




　横山剣はクールスを抜けたあと、あれこれと音楽活動をしますが、どれもうまく行かず、作曲家として細々と活動しながら貿易会社に就職するんです。
　そこで監査官をやりながらバンド活動を続け、解散、結成を繰り返してＣＫＢに至ったわけです。


　そんな横山剣の面白い動画がこちら。
　おとうさんスイッチ2[アメーバビジョン]

　ＮＨＫの教育番組、ピタゴラスイッチのなかにあるコーナー『おとうさんスイッチ』に出たときの動画です。リンクのみ貼付け可能だったので、リンクを踏んで飛んだ先で観てくださいませね。


　横山剣は、洋服で商売していただけあって、とってもお洒落ですよね。


　
　

　ミュージシャンってよりは、バカンス中のヤクザって感じですがね。（笑）

　こんなスーツ姿以外にも、スカジャン着た格好とか、いまじゃ絶対に流行らないよっていうような、ボーリングシャツ姿とかね。
　どれもこれも時代を匂わせる服装が多いのが特徴ですね。

　１９６０年代から１９７０年代前半あたりのファッションを好んでいそうな感じで、洋服だけじゃなく、クルマやバイクもその時代の日本車とアメ車が大好きなようです。


　まぁ、そんな横山剣とクレイジー・ケン・バンド。
　最後にもう一曲だけ聴いて終わりましょうかね。



　このＰＶ、高田純次が出ていますね。（笑）
　車好きな横山剣の趣味がわかるＰＶでした。


　本日の「しのぶが思うハードボイルド」

　鼻につくほどキザであれ。

　以上でございます。


　それではまた、酒井しのぶでございました。